皮膚病基礎知識

皮脂欠乏症 / 皮脂欠乏性湿疹 / 手あれ(進行性指掌角皮症)


皮脂欠乏症 / 皮脂欠乏性湿疹


概念

皮脂欠乏症は、皮膚の表面の脂が少なくなることにより皮膚の水分が失われ、皮膚が乾燥してしまう病気です。
30歳位以上の人の手足、特に膝から下に生じ、皮膚がカサカサしてはがれ落ちたり、ひびわれたりします。
また、かゆみを伴い、掻くと悪化して湿疹になったりします(皮脂欠乏性湿疹)。
空気が乾燥してくる秋から冬にかけ症状が出はじめ、真冬に悪化しますが、夏には自然に症状が軽快し、治ってしまうこともあります。

原因

一般に肌の潤い(水分量)は皮脂・角質細胞間脂質・天然保湿因子という3つの物質により保たれています。
加齢などでこれらの物質が減ってしまうと皮膚が乾燥してしまいます。
それに体を洗いすぎるといった生活習慣や外気または室内の乾燥が加わると、皮脂欠乏症になってしまいます。
皮脂欠乏症は、放っておくと症状が悪化することがあるので、早い時期から治療することが大切です。
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手あれ(進行性指掌角皮症)


概念

手あれ(進行性指掌角皮症)は、特に主婦・美容師・飲食店員・銀行などによくみられる病気です。
水仕事を頻繁にしたり、紙幣をよく扱ったりするため、繰り返し指先に刺激が加わり起こるものと考えられています。
主に利き手の親指、人指し指、中指の先端から発症し、皮膚がカサついてはがれ落ち、さら硬くなってひびわれたりします。そして悪化すると両方の掌全体にまで広がってしまいます。冬にひどくなり、夏には良くなることが多いです。

原因

一般に肌の潤い(水分量)は皮脂・角質細胞間脂質・天然保湿因子という3つの物質により保たれています。
手・指では、皮脂腺(皮脂を分泌する腺)が少ないため、皮脂膜も薄くなっています。その代わり角質層が厚くなって保護していますが、皮脂膜が薄いため、石鹸や洗剤など脂を溶かす物を使って水仕事をしたり、指先をよく使ったあと、お手入れをしないと水分が失われやすくなります。そこへさらに指先に様々な摩擦刺激が加わると、厚い角質層は弾力性を失い、ひびわれてしまいます。 
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